AppBankの事例から、新しいメディア構築に重要なポイントを幾つか見つけることができる。まず徹底的な低コスト運営をすること。システムはブログで決まり。わたしが以前所属していた会社では、わたしが記事を書いたものを別の人間がチェックし、それをまた別の人間がサイトに反映させていた。サイトへの反映も本文のページはもちろん、コーナーのトップページ、サイト自体のトップページへの反映もすべて手作業だった。
これからより多く出てくるであろうミドルメディアの形は、間違いなくブログをベースにしたものになる。もはやブログは日記ではない。日記としての使い方は、大部分がTwitterなどに移行し始めている。ブログこそがメディアになるのだと思う。
2つ目のポイントは、ブログメディアの運営だけを目的にしていないということ。ブログメディアの運営が赤字では困るが、ぎりぎり黒字でやっていくことを目指しているわけではない。それ単体で成功しようというこれまでのメディア企業とは、ここが大きく異なる点だ。AppBankは、自社アプリで成功することが目的である。TechWaveは、セミナー、電子出版などの周辺事業の成功をも目指している。アゴラは、セミナーで十分な手応えを得ているようだし、新しい周辺事業にも乗り出す計画だという。
3つ目のポイントは、英語圏への挑戦。インターネットが地理という物理的障壁を取り除いた。最後に残ったのは言語の壁である。インターネット上でビジネスを大きく成功させてければ英語でビジネスをするしかない。TechWaveはまだまだ足元を固める段階だが、英語での情報発信は将来のロードマップの中で非常に重要な位置を占めている。
質のいい情報を受信するには、質のいい情報を発信し続ける以外にない。英語でも情報発信しなければ、IT関連情報の有益な情報源であり続けるのが困難な時代になるのだと思っている。